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合い言葉GG
by mhara21
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


☆このブログの本拠地は
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後追い日記83年20・コンサーヴァトリー

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後追い日記83年20・コンサーヴァトリー_b0071688_01364985.jpg

 

#コンサーヴァトリー 

荷物の整理もそこそこに学校に行ってみる。
1年生になれたのが夢のようだった学院はちゃんと同じように建っている。音楽院をトロント大学の音楽部と併合させて今ある土地をエア・フランスに売り飛ばす噂があると話してくれたハイパーの先生がいたけど、その気配はないようだ。

マコは1階から4階まで視察するように歩き、周囲を観望した。ここを我が家のようにしてから1年あまり。その間ピアノが調律されていることはなさそうだ。学校には予算がないのだろうか?
ひとしきり学院内の何の匂いかよくわからないけれど、馴染んだ香りを嗅ぐとブルーア通りにカナッペサンドを食べに行った。

学院の前の公園ではピンクのハマナスの花が咲いていた。これは雪国の花らしくマコの故郷の関西では見かけない。それにしても9月なのによく咲くこと。

9月のトロントは、何の変哲もない気候である。街を海風のように吹いている夏の風と秋の風には区別がない。ここは夏が涼しいので秋になって、「ああ、涼しくなったなぁ」と思うことがない。空が高くなったという実感もなく、虫の音にも無縁。
9月のトロントなんて、旅行に来てもちっともおもしろくない。


10月の紅葉は、素晴らしい。サウスウッドでは、数え切れないほどの木の葉が1/100秒単位に落ちてくる。その様子とその落ち葉の量はミクロの世界だった。見ていると頭の中の振動が変わるのを感じた。どんな詩人の名作よりも詩韻があった。

冬は雪ばかり。といっても雪には、降る速さや、風で雪景色が変わる楽しさもある。太陽に照らされた雪は決して白くない。ピンクや黄色に見えることもある。積雪量によって風景は変わる。
 「ああ、今日も雪かー」とうんざり思うことはなかった。

木の葉や雪の量は、どんなに見ても見ても見飽きない。そして、この風景をグレンが知っていると思うと気持ちが一段と高まった。



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by mhara21 | 2006-10-01 10:10 | 後追い日記83年 | Comments(1)
Commented by mhara21 at 2006-10-05 19:23
10月中旬にトロントからNYに飛んだ時、
それは見事な錦の絨毯を空から見ました。
延々と続く赤黄茶色の錦織。見愡れるとはあの事。
できればもう一度、空の上からあの絨毯を見てみたいです。モニカ
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