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合い言葉GG
by mhara21
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


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グールドへのメール15 精霊と芸術

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グールドへのメールを1から読む

  2001.4.6

 レコードのジャケット裏に「グールドは、ニーチェ、トーマス・マン、カフカを愛読し・・・」とありました。そこで、いつもグールドがニーチェについて何を考えているのか知りたいと思っていました。

 81年の夏、B夫人がお父さまの本、ジョナサン・コット著「Forever Young」を貸して下さいました。グールドの友人ジョナサン・コットが爽やかにニーチェの名を出しているので、グールドの友人ともなると軽やかにニーチェの事を話す。こんな友人を持つグールドがうらやましい。そして、ここまで出て来てよかったとしみじみ思ったのでした。

 それ以後、16年間、誰とも親しく楽しく幸せにニーチェの話ができないことから、ニーチェに手紙を書きました。果たして通じているのでしょうか?
 ニーチェの名は、マールの「精霊と芸術」に出て来ます。なんとなればトーマス・マンは、ニーチェの影響を強く受けている作家だから。

 マールは、「ひどくうさんなこと!1・2」で降霊会の話題を取り上げて、マン研究において前人未踏の世界を示しています。21世紀はシャーマニズムが文化の中心になるのでは?
  マールは「雪」の章で前生の記憶が戻ること。輪廻転生の言葉を使い、「魔の山」におけるシャーマニスティックな部分に光をあてています。この本の全体としての特徴は、マンが愛読したアンデルセンの世界を自著に持ち込んだ経路解明。単なる索引が多いだけの論文調の文献でなく、彼独自の見解を文学に高め、シャーマニズムに永遠性を嗅ぎ取る。

生きている間に人間の永遠性を考えて生きる人など稀。お金のこと、喜怒哀楽のあぶくの中で、得意になったり失意の時を生活をしながら(食べて飲んで寝て)収入第一、遊び第二で暮らしている。

 シャーマニズムと言えば頭の悪い、知性のない人たちの迷信くらいにしか思われていない。マンやニーチェ、グールドのすぐれたシャーマニスティックな部分に気づかない。
 シャーマニズムは宗教産業のドル箱として利用されすぎています。権力者でも人々に催眠をかける時は、シャーマニズムが一番便利なのです。

  マールの著書は、シャーマニズムを通してマンの芸術家像に迫った好著で、時代の先端を行くものでしょう。
 映画界で、この役割を見事に果たしているのが「シックスセンス」と「グリーンマイル」。
 世の中には生きることを哲学や宗教のレベルに高めることなく自分の得・欲望のために突っ走る人が多い。わかるのは、お金のことだけ。人間が自分の弱味を握られて、シャーマンにいいようにされてしまう時代は、過ぎ去った。

 あなたは、ハンス・カストルプにご自分を重ねていらしたのでは?


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by mhara21 | 2006-09-03 10:44 | グールドへのメール | Comments(0)
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