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合い言葉GG
by mhara21
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


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グールドへのメール 4 春と読書

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グールドへのメールを1から読む

2001.3.24

 物憂い春が続いています。
 「春は意地悪」「春は幸せになれそうでなれない人間の幸せのような季節」
私の体もうだっています。うだるというのは夏の暑さへの形容詞ですが、私がうだるのは厚着のせいです。

 図書館に行って、「カフカの恋人たち」「井伊家の猫たち」「ボードレール:詩の現代性」を借りてきました。こんな本になるのも今日の日和のせいかもしれません。
一番借りたかった鈴木晶訳「ニジンスキーの手記」がなくて残念です。手持ちの市川雅訳と比べてみたかったので。

  図書館の裏手は素敵な場所です。西隣には新しく大学病院が建設されています。丘は高低がかなりあり、北には山々が市街地からにしてはパノラマのように眺められます。トロントには勾配がほとんどなかったので、街路樹にメープルが沢山あってもここはやはり神戸なのです。

 上の姉が神戸市に移り住んで丸8年になろうとしていますが、実は初めてこの付近を歩いたのです。県名をつけた小庭園では、珍しい喀血したような赤の椿があって、あなたのお好きな小説「草枕」を思い出しました。

  漱石と言えば、なんと研究・解説書の多い作家でしょう。という事は原家の人間にはダメ(合わない)作家です。というのは原家の人間はたいてい日本人が大好きなものが合わない傾向にあります。

  家に戻るとジョナゴールドというお気に入りのリンゴを食べ、「ダブルダブル(グールドはクリームと砂糖多めのコーヒーが好き)」を作ってポスターの所で「ブクブク」と言って飲ませて、父の退職金で買ってもらった指の骨が折れそうなグランドピアノの埃をチラッと眺めて、昼寝日和をスティーブン・キングの本で目覚めさせたり、年を取るとこういうごまかしが上手になる一方です。

  眠いのは、ゆうべ久しぶりに次姉が2匹のネコの幸せな空間に割り込んで泊まったせいです。−何でも人や事件のせいにできる−。

  もうこの頃は、独居にせよ、ピアノのキーにせよ、病院の菌にしてもすべて、あなたのおっしゃるとおりと思うばかりです。

  どんな人でも知っています。
 「病院には小さな子供は連れていけない」
  咳にしてもこの間TVで、どれだけ不潔かを知って、人が咳をすると飛び退いていたグールドさんのやり方が、いいとは思わないまでも、間違いではなかったと思いました。

  確かに「20世紀の最高知性の一人」と言われるだけのことあります。
  もうダメだ。眠い。おやすみ!


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by mhara21 | 2006-05-08 10:09 | グールドへのメール | Comments(0)
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