合い言葉GG
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。 属性はシャーマン。 ☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状 不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。 ☆このブログの本拠地は 海峡web版 です。 グールド、並びにグールド家からのプレゼントはこちら。 グールドのサイン入りレコード もう1つのレコード グールドの本とそのメモ書き パパグールドさんのご本 ☆グールドおよび後追い日記に関係のないトラックバックやコメントは削除する場合があります。 カテゴリ
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後追い日記81年21・教 会English version of 1981 diary ← Click here for the list. #教 会 「あなたってピアノが好きな癖に、よく弾かなくて平気ね」と家主の梁夫人。 「子供の時から弾けないのよ。練習は体にはよくないの」 「弾きたいでしょう。この通りにピアノの先生が住んでいるわ。 教会の前辺りの家。行ってピアノを貸してもらえないか聞いてみなさいよ」 教えてもらったピアノの先生の家にはよく見ると看板が出ていた。 マコが習いに来たのではなくピアノを借りたいのだと分かると、 「私のピアノは貸さないけれど、前の教会の人達なら貸すかもしれないわ。 電話番号を教えてあげる」 牧師さんは、「その用件ならボードンさん達にやってもらおう」と教会員の電話を教えてくれた。 「伝えておくから、今度の日曜日の礼拝が済む頃に教会においでなさい」 「自分の説教を聞きに礼拝に来なさい」と言わないところがハナハダご立派であった。 日曜日に教会に行くと美しい女性が、顔を見るなり 「マコ? マーサです。これは教会の入口の鍵です。週日の昼間ならいつ使ってもいいそうです。私はコーワンの東の通りに住んでいるの。よかったらそこまで一緒に帰らない?」 マーサのお腹もパンパンだった。 トロントに着いてから男の子の母となる女性3人と知り合った。 「8月に生まれるのよ。あなたトロントで何をしているの?」 「グールドって知っている?」 「勿論よ」 そこでお決まりのお話をした。 ピアノができたので、次は楽譜だ。 電話帳をめくるが、事務系の頭を持たないマコは索引は苦手。 多分見当違いな部署だと思いながらトロント大学のどこかに掛けてみた。 電話に出た女性はこの上なく親切で「ここは楽譜の店ではないけれど‥‥」と言いながら楽譜専門店を教えた。 人間には大きく分けて2種類のタイプがある。 比較されるのは、モントリオールへ行く時、番号案内が分からずパンフレットに掲載されていたYWCAに電話をしてYMCAの連絡先を聞いたときのこと。 電話口の女性は「ここはYWCAでYMCAの電話番号を教えるところではありません」 と怒った。そしてツンケンと「YWCAにYMCAの番号を聞くなんてとんでもないことだ」と言った。 田中希代子のレコードで繰り返し聞いたドビュッシーの「ベルガマスク組曲」を買いに行く。ヤング通りの細長い店は、楽譜店カドヤを思い出させた。 そして大嵐の日、気味悪いながら教会に行く。母が亡くなってちょうど1年目の7月28日、練習を始める。 翌29日は、ロンドンからのロイヤルウエディングの生中継を夢中で眺めた。 next 81年22へ
by mhara21
| 2006-04-30 12:58
| 後追い日記81年
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