合い言葉GG
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


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田中希代子:生誕86年・没後22年を記念して

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もしも神様が悪人を退治して、善人を守る伝説があるとしたら、
私はそれは嘘だと思う。

田中希代子さんは世界で最も謙虚で純粋、
精進の毎日で美を追求する音楽家だった。

「知性は差し出しても受け取られることがない」
という言葉通り、通俗的で汚れきった魂を愛する人たちから、
見向きもされなかった。

それはバレンボイムがシュナーベルを評した言葉に似ているかもしれない。
「シュナーベルの音楽は当時、精神的な人以外、見向きもされなかった」

台湾に日本統治時代の呼称が「火焼島(かしょうとう)
現在の呼称『緑島』がある。
中国語では「リュィタオ」
台湾語では「リョットー」
この4つの呼称を持つ島には、政治囚専用の監獄があった。
悪い人が佳い人ばかりを、デタラメに閉じ込め、迫害した。
中国本土から来た人々(国民党)の恥部というべき場所だった。

緑を愛するピアニスト・田中希代子さんは
35才から亡くなる64才21日まで、スタニスクフ・レム著「ソラリス」の
「欠陥を持った神」により、音楽囚として『緑島』に閉じ込められた。
その理由は
 「美しすぎるピアノを弾いたから」という罪

今年はコア・キフォアさんの詩を捧げます。

~~~~~~~~

  燃えよ、火燒島  柯 旗化

     ──1988年9月、十數年前緑島政治犯監獄で過ごした
       暗黒の日々を思い出して作る

  島の北端の
  丘の麓にある政治犯墓地
  この世の地獄の苦しみを嘗め盡し
  恨を飲んで死んだ獄友が
  寂しくここに眠っている

  暴政にあえぐ同胞を救う為
  尊い命を捧げた友よ
  今は人人に忘れられ
  その孤獨な魂は怒濤と化して
  晝は海に咆哮し
  夜は濱邊で號泣する

  看守の目を盗んで
  墓地の傍で
  暫し肩のもっこをおろして佇み
  死んだ獄友に向い
  頭を下げて黙祷する
  西の方眺めれば
  荒波吼える海の遙か彼方に
  台灣の山々が私を呼んでいる

  牢獄と勞働キャンプを
  轉々として既に十余年
  来る年も来る年も
  空しく素通りして
  懐かしいわが家に
  何時歸れるというあてもなく
  長年絶えずさいなまれて
  疲れ果てたこの身は
  いつまで生きて居れるやら
  小聲で妻子の名呼べば
  いつか目がうるむ

  だがもう一人の私が
  わが身を鞭打っている
  たとえ力盡きて倒れようとも
  私は依然として元の私であり
  真理はどこまでも真理である

  燃えよ火燒島
  長い年月抑えられて来た
  台灣人の怒りは
  いつか火を吹いて
  腐敗したものをきっとみな
  燒き盡してしまうだろう


  Burn, The Burning Island  Kua Ki-hua

――Written in Sep.1988 in memory of the dark days
I had as a political prisoner some fifteen years
ago on the Green Island.
[Notes]the Burning Island――an old name of
the Green Island.

  The cemetery for political prisoners
  Located at the foot of a hill
  In the northern tip of the island,
  A number of fellow prisoners
  who suffered hell on earth,
  pocketing their insults,
  are lying forlornly there.

  My friends,
  You offered your precious lives
  to save the suffering brethren.  
  But now you're forgotten by people.
  Your lonely spirits have changed
  to raging waves,
  Roar in the sea during the daytime,
  Cry bitterly on the strand
  during the night.

  Avoiding the ward's eye
  I laid down the two large
  basketful of soil carrying on
  my shoulder.
  I stood before the grave and
  prayed silently for the dead friend
  with my head bending low.

  Looking over the west
  Far beyond the surging sea
  The mountains of Taiwan
  are calling me.

  Traveling between prison and the labor camp
  For some dozen years,
  Hopelessly waiting for the day
  to return home where my heart
  has been lingering on.
  But each year passed by
  only to discourage me.
  Tortured for many a year
  I am quite worn out.
  How much longer can I live on?
  Calling my wife's and children's names
  in a low voice,
  I feel my eyes get wet.

  However another self is whipping myself.
  Even if I used up my last bit
  of strength and fell down,
  I'll still be myself as ever.
  And truth will be truth for ever.

  Burn, the Burning Island
  The fury of Formosans
  oppressed for so many years
  will burst out some day.
  The raging flames will burn out
  everything rotten without fail.

台湾語
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by mhara21 | 2018-01-16 10:55 | 田中希代子 | Comments(0)
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