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合い言葉GG
by mhara21
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


☆このブログの本拠地は
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徽宗(きそう)の書

徽宗(きそう)の書_b0071688_20471165.jpg


去年、台北の故宮を訪れた帰り道、同行者が
「まさか、徽宗の書が観られるとは思わなかった」と話した。
そういえばびっくりするような書体の文字があり、呆気に取られていた。
「私も見たわ。あの人、誰なの?」
「中国の王様、誰にも真似されないように独特の書体を作った人だ」

帰国してから徽宗、北宋第8代皇帝の書と画に関する録画を見た。
私は、鳥が嫌いで、人が一番強く思える時は、鳥のように見える時。
絵に描かれている鳥は、見るのもゾッとする。

だから敬遠気味だったけど、一枚の風景画に天に登るほど心を打たれた。
それは私にとって、馴染みある表現、空間である。
その画は、シュナーベルが弾いたベートーヴェンピアノソナタに
視えていたものと同じだった。
と、同時に嬉しさがこみ上げてきた。

時々、私はシュナーベルを一人で聴いて、判断して、
好きになったのではないことが気になっていた。

大ファンの母が隣で喚いた
「ほら、この小さな音。
 この長いフレーズ、今やっと終わった。
 このリズム感etc....」
で母によって好きにならされたのかなぁと思うこともあった。
それ程、同感、共感者を得られない日本の現状に、引きずられそうだった。

徽宗の画は、中国美術でその上を行く者がいないと評されているとのこと。

これで人生の謎が一つ解けた。
書体も、ものすごいスピードで書くということは、
シュナーベルは前世この王様で、
それをキーボードで再現したのかと思う勝手なロマンすら感じる。
マン・レイは
「人生と芸術は同じで、最後にはすべてのものが溶け合う」と。

ピアノの音で、あの書体・痩金体と風景画を味わっていたのなら、やっぱり好きな訳だ。



写真:国立故宮博物院所蔵 「宋 宋徽宗 詩帖」
http://www.npm.gov.tw/ja/Article.aspx?sNo=03000118


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by mhara21 | 2016-05-10 20:47 | エッセイ | Comments(0)
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