合い言葉GG
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。 属性はシャーマン。 ☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状 不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。 ☆このブログの本拠地は 海峡web版 です。 グールド、並びにグールド家からのプレゼントはこちら。 グールドのサイン入りレコード もう1つのレコード グールドの本とそのメモ書き パパグールドさんのご本 ☆グールドおよび後追い日記に関係のないトラックバックやコメントは削除する場合があります。 カテゴリ
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後追い日記1985年11・中華街を歩いて(8月15日)# 中華街を歩いて 中華街は、一番多く買い出しに出かけた所で、友人達と割り勘でよく食事をした。 帰国してから、731部隊の犠牲者の苦しみを数年受け続ける仕事が待っているとも知らず、マコは中華料理を食べると頭がガンガンになるのがアレルギーとも知らず、楽しく過ごしていた。 「マコさんは、スープが好きだから、あとは飲んでね。私は他が入らなくなるからスープはいらないの」 マコの注文は、スープが専門で、レモンチキンが好きな人がいつも同じ品を注文する。 マコの悪いクセは、極度の疲労のためか、人に接する時、狂気に満ちた悪口をベラベラ相手に押し付けることだった。 つまり極度のストレスの中、胎児を抱えた母の、その夫への気が狂うほどの憎悪の思い、コテンパのけなしの思いをすっかり胎児の時の体質とともに人への反感・否定の思いをそのまま、ありったけ、気力の限り、ぶちまけるのであった。 それは妊娠中の母の心の周波数だったかもしれない。 当然、人を褒める事もけなす事も皆、お腹の中にしまいこむ日本人に受けるはずがない。 マコのテクテク歩きは、広範囲に及んでいたけど、軒を連ねた貧しい地区を歩くと人々が親しげだったり笑ったりする。 ある崩れかかった家の広に庭には、夏らしいマコも知っている植物が沢山咲いている。 おばあさんが、容姿も着ている夏服もすっかり花々を引き立てるようにぼーっと座っていた。 花を見ているおばあさんは、しぼみきって、家族や親類の営む中華レストランの洗い場で働けそうにない程に弱っていた。 世界の中国街には、移民して一生中国語しか話さないで異国の地に果てる人が多いと読んだことがある。 不法移民の中には、仲介者の魔の手にかかり、そのまま奴隷のような一生を過す人もいる。 マーガレット・ローレンス著「石の天使」では、主人公が女中奉公する家の主人は、かって、中国からの密入国者を扱う黒い仕事に従事して財をなした。その方法とは、移民官が船に調べに乗り込んで来ると、船底を開いて、女性達を海底に落してごまかすやり方だった。女性たちの声なき声は、海に残っているだろう。 人類の歴史とは何だろう。 人間は長いこと悲惨な経験をすると、人の好意を信じず、美しいものを感じなくなる心を持ってしまう。世界の総人口は約55億だけど、その裏にどれだけの彷徨(さまよ)う霊魂が、地球を離れられないでいることだろう。 85年12・母の想い へ ******************
by mhara21
| 2015-09-12 00:00
| 後追い日記85年
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