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合い言葉GG
by mhara21
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


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後追い日記83年2・呂家の人々

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後追い日記83年2・呂家の人々_b0071688_14385779.jpg


#呂家の人々

下宿は、学校の友人、台湾人のクリスティの紹介で、1月半ばにギリシャ人地区ペイプ通に住む台湾人夫婦の所に引っ越す。
新しい下宿は賄い付き。お料理は台湾料理でとてもおいしい。夫人のアイリーンが夕食の時、隣に付きっきりで大声でお話しするのさえなければなぁ。
呂氏は教会に行く時など、夫人の目を盗んで、マコと手を繋ごうとしたり、肩を組もうとしたり、もちろん冗談だけれど、本気で慌てるマコの様子を見て、おかしそうに笑っているという困ったおじさん。

ある晩、TVでポルノをやっていた。マコが余程物欲しそうに見ていたのだろう、前夫を亡くし再婚したというアイリーン
「マコさん、恋人の事思い出す? 我慢するのよ。おばさんだってすごく我慢したのだから」
とは何ともオープンな語りかけ。

兵庫県の姫路に近い大塩で歯科技巧師をしていたという呂氏は、日本語を話す。マコと夫人との会話も日本語。夫妻が連れて行って下さったフォーモサ(台湾)教会でも、大勢の人々が日本語で話しかける。その中でも特に親しくなったのが敏さん。

呂さん夫婦が、マコを知合いの台湾料理の店に連れて行く。ニワトリの黄色い足先が丸ごと煮てある。マコは「音階がよく弾けるように」とせっせと食べる。
ふたりは「日本人がこんなものを食べるとは」と笑う。


マコの両親は、台湾に住んでいた。母は、「お祝い事があると台湾では、ニワトリの首を切ってその血でご飯を炊いて『赤まんま』を作るの」と話した。何でも丸ごと、ニワトリの赤いトサカの料理もあると。マコは、かつて親が住んでいた国の人たちから、手厚い保護を受けるご縁を不思議に思う。

でもその頃のマコはまだ日本の歴史を知らない。日本とアジア諸国の関係も解ってはいない。なぜ、台湾の人々が日本語がよく話せるのか、なぜ彼らがマコを暖かく迎え入れるのか深く考える事が出来るほど、マコは日本の姿を知ってはいなかった。



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by mhara21 | 2006-09-06 11:54 | 後追い日記83年 | Comments(2)
Commented by ucchy at 2006-09-07 18:24 x
私、大塩に20年以上住んでましたよ!(驚
Commented by mhara21 at 2006-09-08 09:49
ucchyさま、そうでしたか。人のつながりって不思議ですね。ノリコ
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