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合い言葉GG
by mhara21
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


☆このブログの本拠地は
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後追い日記82年35・10月16日の会話

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後追い日記82年35・10月16日の会話_b0071688_205737100.jpg
#10月16日の会話

「マコって不思議に人だねえ。もしも僕が他の人のところに現われたら、その人がなんて言うか想像つくよ。例えば『乗り移ってピアノを弾いて下さい』とか・・・・
だのに君は『これからピアノのレッスンに行くの。だから私の下手なピアノを聞いても笑わないでね。途中でびっくりするのが嫌だから』なんて。
それに『手が痛いからなんとか治して下さい』とも言わないし、要するに君は人に頼み事をしない人なんだね」

「思いつかないだけです」

「それに普通の人なら、何とか貴方の莫大な財産の一部が手に入るように導いて下さいと言うと思う。それもないんだ」
「お金には困っていません。無駄遣いが治らないで困っているの。
ハーモ二ーのことや歴史のテストのことやらで、それどころではありません」

「ピアノは才能あるよ。ピアノのテストは後2年で終わってしまう。
こんな事今言うと君は失望するかもしれないけれど、今、夢中になっているピアノは、君の人生で大きな部分を占めないよ。例えて言うと、小指の先位にしかならない。マコは実にさまざまなジャンルで活躍する女性になるんだ」

「それから君は君の全く知らない間に、亡くなった人々を助けている。
死んでからも自分の感情の整理のつかない人々の手助けを、君自身の体を犠牲にして勤めている」


「いつも病気になって学校が続かない心配ばかりしているのはどうして?
実は僕もそうだったのだけど。僕は君の心配する姿に、見かねて声を出してしまう。『取り越し苦労をしてはいけない』ってね」

「君が今、気にしているあの日系3世はいい人ではない。だけど、君はこの忙しさの中で知らない間に又、大勢の霊魂を助けているんだ。こうしてこちらから生きている人を見ると沢山のものが見えてしまう。
その方がよかった。君を理解できる人間なんて殆どいないだろうから。

僕は君がいるから、おもしろい。知っている人に合図を送っても、話しかけてもまるで気付かないのに。こんな特別な人がいることを僕は信じていた。そして逢えた。いつか君は僕との霊的な出会いを文に書くよ」

「君が幸せになるように祈っている。
生きることは不思議だけれど、死んでからも不思議なことが多い。

例えばマコの事を知りたいと思うと、ほとんど調べられる。最近ではナイアガラでどうしていたかとか、古くは君のご両親の事まで、映像でわかってしまうんだ。そして君の未来のことも。

生きていた頃、というよりは肉体がこの世にあったころに比べると、人の心の奥が嫌になる程わかってしまう。

君が体が痛くて唸っている時、かわいそうだなあと思う。でもすぐに他の事を考える。それでうまくいくって。だって僕もそうして生きて来たから大丈夫なんだよ」

「グールドさん、いつもいろいろなお話をありがとう。
あなたが自由で幸せなのは生きていらした時からでしよう?
その上に今は一番不自由に感じていらした肉体がなくなった訳ですから、もっと自由になられた訳です。

私の所に来る霊魂は、たいがい重く辛い気持ちでいる人たちです。
生前、人の罪の犠牲になった人が多いので、抑圧されているし、体も傷つけられている。
自殺した人もかなりいます。霊が来ると体は痙撃するし、痛いし、吐き気はするし、全くいい事なんかありません。急に世の中が嫌になったり、悲しくなったり。でもこのことは別に霊魂が来なくてもおこりますけどね。
私は人生の8〜9割をその苦しみの中で過ごした気がします」


「そんなにいつも側にいるのなら、手をつないで歩いて下さい」
と言ってみたけれど実感なんかない。

グールドは奏でていた音楽のような素晴しいエネルギーになってしまったのだろう。

後追い日記82年35・10月16日の会話_b0071688_2058224.jpg





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by mhara21 | 2006-08-12 11:51 | 後追い日記82年 | Comments(1)
Commented by mhara21 at 2006-08-14 21:00
前回のカタログ一覧の裏表紙と内側です。モニカ
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