合い言葉GG
by mhara21 検索
☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。 属性はシャーマン。 ☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状 不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。 ☆このブログの本拠地は 海峡web版 です。 グールド、並びにグールド家からのプレゼントはこちら。 グールドのサイン入りレコード もう1つのレコード グールドの本とそのメモ書き パパグールドさんのご本 ☆グールドおよび後追い日記に関係のないトラックバックやコメントは削除する場合があります。 カテゴリ
全体後追い日記81年 後追い日記82年 後追い日記83年 後追い日記84年 後追い日記85年 後追い日記86年 後追い日記87年 グールドへのメール エッセイ グールド・レストラン ゴルトベルクをめぐる 8月のゴルトベルク グールドとエクスタシー English 本の感想など 未分類 タグ
グールド(168)
田中希代子(82) English 1982(49) English 1981(43) ゴルトベルク(40) ニーチェ(35) English 1983(31) シュナーベル(25) English 1986(21) English 1984(21) English 1985(20) 好きなピアニスト(13) 大手拓次(13) マリーナ(10) Yunchan Lim(10) ピアニスト(10) 武満 徹(9) 本の感想など(4) グールドからの贈り物(4) ナボコフ(4) フェリア(4) 石崎和彦(3) 志村ふくみ(3) セイディ(3) フィッシャー(2) リパッティ(2) コルトー(2) セゴビア(1) ピアノ(1) English(1) ハスキル(1) フォロー中のブログ
海峡web版記事ランキング
最新のコメント
以前の記事
2024年 02月2024年 01月 2023年 12月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 more... |
後追い日記82年28・10月4日#10月4日 ブライダル・ヴェールヘと流れる川の横に座って、時を過ごす。時間潰しに聴こうと、学校の授業録音用に購入したラジオ付きのウォ一クマンを持ってきていたが、ヘツドフォンが壊れてラジオが聴けない。 密かに想っているウォーリーの天命が完うされますようにと紙にペンで祈りの言葉を書き続けた。川の流れに紙切れを放り込み、その紙の流れるまま一緒に走った。紙が滝の所で消えるとスカッとした。 ナイアガラフォールズ市滞在中に、後にマコが天職と自覚する、人間界の悲惨な歴史の中に漂う霊魂の浄めの仕事を始め出していた。カナダ大陸で無念の思いで死んで成仏出来ない、日系売春婦たちの霊魂に、関わっていく事に気付いてはいない。どうかウォーリーの人生が輝かしいものになりますようにと真心を捧げていた。 グールドは10月4日の午前11時半に亡くなった。マコが滝で祈っている間に静かにこの世の人ではなくなっていた。 10月4日、いつものアメリカ滝のブライダルベールの所にいると、周辺の色がどんどん紫色になっていく。ただの夕焼けではない。 絵本作家のバーバラ・クーニーの「空がレースにみえるとき」で正しくこの夕方から夜にかけての様子が描かれている「ビムロスの夜」だ。 ある数学者は、数字に色を視るそうだ。グールドは色と数霊術に興味があったという。グールドは、数字にエネルギー(色)を感じとっていたのではあるまいか。 数字=色ならば、マコにとって9は紫である。「9」という数字は、宗教・芸術・哲学・精神・頭脳と目に見えないものを暗示する。 グールドが北米を去るにあたってラヴェンダー色から濃い紫に風景を染め上げる色のプレゼントを残していったのか? グールドの魂を迎えに来た神様の色が自然に映ってしまったのだろうか? ラヴェンダー色の大気の中を民宿に戻った。紫色のカは益々増えてくる。窓からも、部屋中を染め上げようと紫の大気が押し寄せてくる。あまりの色のクレッシェンド、部屋の鏡にまでこの紫色が映るのでは。 ラジオを聴けないマコは、部屋に座ると今度は自分のために神に析った。 「神様、どうか私をトロントに帰して下さい。トロントには私の音楽家としての全てがあります。どうかトロントで学ばせて下さい」 next 82年29へ 英語版 10月4日, 1982 (28) **********************************
by mhara21
| 2006-08-03 09:42
| 後追い日記82年
|
Comments(0)
|