合い言葉GG
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


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後追い日記81年44・カナダの暖房

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#カナダの暖房

前の下宿から転送された郵便にクリスマスカードが数枚入っていた。カードを飾り、冷凍庫の中の冷凍食品を食べ、時々上の階のお風呂に入り、この家での最後の仕事、ハウスシッティングを楽しむ。
けちん坊のゴドウスキー家も暖房についてはきちんとしていた。
出かける前には
「この国で冬の暖房器の故障は死を意味する位大変なことだから、何かあったらすぐに連絡するように」

ベビーシッターを凍死にさせるのが怖かったのだろう。トロントでは冬の間、長時間家を離れる時も最低限の暖房はつけておくそうだ。その方が家の痛みが少なく家具にも良いとのこと。
下宿先によっては、家人が外出する昼間は、下宿人の為に暖房するのが勿体なくて、温度を下げる家主もいた。

引っ越し直前に日本から兄が電話してきた。
「もうグールドはいい加減に止めたら」
「いやよ」
久し振りの声だったが、懐かしいと思わなかった。

引っ越しの手伝いに来た梁氏が、荷を運び出す時
「行き先は家主に伝えてあるの?」
「親類の人に教えている」
「それは良かった。でないと物を盗んだとか、言われっ放しになるよ。行き先を教えて出ることは正々堂々とこの家を離れた証明になるんだ」

世の中には経験して見なければ分からない事が沢山ある。行き先を教えて出ることに重要な意味があるとは。


#81年12月のグールド 

グレン・グールドはその頃、とても忙しく仕事をしていた。手の事でピアノが全く弾けない状態から解放されると、この世での日々が短いのを知っていたかのようにフル回転。
その中のひとつに12月のラジオ朗読がある。

グールドは、夏目漱石の「草枕」を愛読し、第1章の一部を朗読している。しかしマコにそのラジオ放送のことを教えてくれる人はいなかった。
 
朗読の前にグールドは語る。
「・・・・『草枕』は、いろいろな要素を含んでいますが、特に思索と行動、無関心と義理、西洋と東洋の価値観といった対立や、“モダニズム”のはらむ危険をあつかっています。私が思うに、これは20世紀小説の最高傑作のひとつです・・・・・」
そして翌年1月、地上のグールドに一番近く接近する日がやってきた。



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by mhara21 | 2006-05-28 14:28 | 後追い日記81年 | Comments(1)
Commented by mhara21 at 2006-05-28 14:40
81年はこれで終わりです。しばらくお休みして82年の連載を開始します。
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