合い言葉GG
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


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後追い日記81年43・最後の日々@ゴドウスキー家

後追い日記81年を1から読む

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#ゴドウスキー家での最後の日々

マコは、雪をボーッと見ていた。生まれ育った関西地方の12月は、さざんかの白・ピンク・赤・薄紫の花が一重・八重にふんだんに咲く。

雪を描くのにまずキャンバスをピンクに塗って乾かしてから白を塗ると暖かそうな雪になる。ゴッホはアルル時代に黄色が引き立つようにあまり使わない薬をキャンバスの下塗りに使った。

歌川広重は「東海道五拾三次」の「亀山・雪晴」で雪に埋まった家の上にバラ色の空を描いている。日本が恋しい私は、ひとしきり広重の「鞠子」の雪景色の中に我身を置いた。

藍灰色の空から霏々として雪が舞い落ちる絵の中に入ってみても、雪を思わすグールドのシベリウスの演奏に雪の匂いをさがしている。一瞬の日本恋しさは、すぐに消えた。

 ---日本には帰りたくない。いいことなんか何もなかった。
日本では、精神的窮状に陥るとグールドの音楽が救護所(シェルター)、グールド音楽を酸素吸入のように吸って生きてきた。
グールドに会って、そばに生きる日を生き甲斐に頑張ってきたのだ。逢えたら、日本に帰るような生き方はしたくない。できることならカナダにズーッと暮らしていたい。

バラの香りに静かな田園の朝景色を連想するように、白一色の初めての冬は、マコの想像力を掻き立てた。
ベルベットの雪の上にラヴェンダーとカモミールとネロリの香りがあるピアノの音。あるいはゴッホの黄色の太陽を浴び、ピンクや黄色に染まる雪。埋もれつくす雪の世界は、マコの好きなシリウス(天狼星)の白が、天から降ってくるようだった。雪の下に色を探したくなる。
母から、「あなたのピンク」「あなたの黄色」と似合う色を教えられた思い出がある。なぜか大きなため息が出た。



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by mhara21 | 2006-05-27 15:46 | 後追い日記81年 | Comments(0)
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