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合い言葉GG
by mhara21
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


☆このブログの本拠地は
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後追い日記1986年18・ アベッグ(10月7日)

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後追い日記1986年18・ アベッグ(10月7日)_b0071688_14313390.jpg
後追い日記1986年18・ アベッグ(10月7日)_b0071688_14381381.jpg
#10月7日 日 記

念願の「アベッグ」の譜を取り出す。
82年10月7日、トロントに全てがあると神様にお願いして戻ってこられた都市での生活。
「アベッグ変奏曲」は、可憐に弾くのが難しい。
テクニックがゴツゴツでた演奏は、好きじゃない。
テーマが単純ゆえに難しい。

 以前掲載のアベッグのエッセイ
アベッグ変奏曲1へ   
アベッグ変奏曲2へ



グレードXの頃にはお話を作って曲は弾けなかったけれど、今はパルティータ#6のファンタジーとして、この物語と映像を基(もとい)にして音楽にフィルム効果を与えようとしている。

天国の神様に捧げてみたい。


以下は以前掲載パルティータ#6のエッセイ 
パルティータ#6へ 

天国に一人の神様がいる。落ちこぼれである。人間一人一人の心の中をのぞいてみては、ひどいノイロ−ゼ状態になっている。天界では、エリ−トの神々が毎日を自信満々に輝かしく過ごしているのに、彼のウツ状態は日増しにひどくなるばかり。人間に対する不甲斐無さと怒りが相まって、支離滅裂の感情が地球の未来の破綻を思いはかり、ついに爆発する。 これがバッハ、パルティ−タNo.6の出だしのトッカ−タである。

続くフ−ガは憂うつな気持とそれでも限りない愛で、私逹一人一人にこれ以上は近づけない程に思いやりを持っている故の彼の孤独、そして彼の高い理想をあらわす、が、どうしようもないトッカ−タに戻るのである。

このような神としてのあるまじき辛さ、苦しみは、個人的な神経の細さのみによって起こるのであろうか? 悲しみと自嘲、地球の事から気が話せない切ない想いのアルマンド。しかし神の国のウツ病のなんという美しい様子よ。

やはり女だった、彼が地球に惹かれる訳は。なんていう事だろう。宇宙には自分と同格の女神逹が住んでいるのに、神が人間の女性に恋をするなんて。


ク−ラントは、地球に住む一女性の美しさを讃える。セックスを通してのみ神の世界に突入し宇宙に舞い上がる、やや風変わりでおしゃべりの止まるところのない、極めてデリケ−トで業の中でのみ神のエネルギ−を発する不思議な女性。落ちこぼれの神様には、女神より魅力的に思えてならない。

次に続くAir.(民謡)これは、神が朝、シャワ−を浴びているシ−ンである。後半部の11度の音程の飛びの連続は彼の発声練習の部分で、神故に音程も広いのである。

サラバンド。天国のシングルバ−でひとり酒に身を慰める神の姿と心情。もうあの娘との恋に一筋の希望すらないのだろうか。それにしても神の国のこの酒のなんと美味なこと。
 続く、ガヴォットでは、テンポの設定は、ピアニストに任されている。一人、とぼとぼ、よろよろ、又は、自制がよくきいて、足どりも軽く、あるいはホロ酔い加減で家路に着くかは、一にあなたの好みである。

ジ−グ。最後にこの神は一段と成長した姿をみせ、又、神としてノイロ−ゼより完全に回復して、人類に向かって叫ぶ。

頼む、頼む、地球は危ない。みんな、みんな、神エネルギ−を出して下さい。地球を救って下さい。もう時間が、少ししかありません。お願いです。誰にでも出来る事なのです。2度と戦さの悲しみが人類に起りませんように。あなた逹の心で、それが作れるのです。私は、こんなに苦しみました。苦しんだからこそ、みんなに頼めるのです。お願いです。私の願いを聞き入れて下さい。

以上は、1985年9月、ニュ−ヨ−ク市で開かれたグレン・グ−ルド祭の時、ニュ−ヨ−ク・グレン・グ−ルドファンクラブ会長ピ−タ−・ワ−シャウ氏が、トロント・グレン・グ−ルドファンクラブ代表原真砂子氏に、「パルティ−タNo.6は、作品として支離滅裂だ、各曲を通してイタリア協奏曲のようなユニティ−(統一性)がない」と酷評した際、会場でMASAKO HARAの心に、各曲より絵のように流れ出たパルティ−タ第6番のお話である。


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by mhara21 | 2016-09-15 11:58 | 後追い日記86年 | Comments(0)
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