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合い言葉GG
by mhara21
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☆マサコのプロフィール
13才のときにグレン・グールドのピアノに 出会う。以来抱き続けたグールドに会うという夢を追って28才でカナダへ。後追い日記はその記録である。
属性はシャーマン。


☆ミクシに習って、ぬさんからの紹介状
不在の幻影から愛するひとを救い出し、グーグルキャッシュの中に愛のエクリチュールを刻印しつづける、GGの恋人。二人はもう触れあうことができないが故に永遠に惹き付けあうことができる、まるで恒星と惑星の関係のような、あらゆる恋人が夢見るユートピアに住むひとです。


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緑陽さんの音楽紀行

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緑陽さんの音楽紀行_a0019212_17374947.jpg


緑陽さんが書かれた
「田中希代子演奏 モーツァルト「ピアノソナタ第12番ヘ長調K.332」を聴く」
を読む事が出来た。
常々、「田中希代子さんのお弾きになった世界を、文章で再現出来ているものを読みたい」と切に願っていた私にとって、最高のプレゼントだった。

緑陽さんは、ベートーヴェンのピアノソナタ全集についても、明晰・真摯・繊細・的確。感覚神経と論理性が常に上品で明瞭なバランスでその本質を書き分けていらっしゃる。たいがい音楽を語る人には、欲と我と見栄がつきものなのに、その手の嫌味が全くない。誠に奇特な人物が遂に現われて下さったものと、神さまに感謝している。
これは「韓国、美しい風景を訪ねて」(原題『韓国の美しい秘境』)の著者イ・チョンウォン氏と全く同じ資質を音楽で展開されたものと思う。

ベートーヴェンのピアノソナタ16番について、作曲当時、徐々に聴覚を失いつつあったベートーヴェンが第2楽章の一部で、その不安と憔悴を表わしている個所を指摘なさっている。
10代の頃、シュナーベルの演奏で病床からコモ湖に連れ出していただいているように感じていた2楽章で、私もどうしてこんな美しい曲想に焦燥が現われているのかしら?と思った事があるフレーズだった。
見事な指摘と思いやり、洞察だ。

映画評論で、梅本洋二先生が「人と映画の話をすると、イライラする」おっしゃったが、私もしばしば人と音楽の話になると敬遠したくなるような文や言葉に出会う。
そんなストレスを一挙に洗い流して下さる緑陽さんの音楽のお話。
細かい事によくよく気づき、現実の事と目に見えないものを感じ取る神経。
そして誰も傷つける事なく表現出来る愛情豊かな取り組みに、心から励まされる。


******************************


by mhara21 | 2015-02-06 18:56 | エッセイ | Comments(0)
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